ニュースNo.61 . 2005.4.26

戦後・被爆60周年記念 今年8月5日広島で
「21世紀の世界平和を広島で考える」講演決まる
 講師:(財)国際開発センター会長
     経済同友会終身幹事  品川正治さん


 『憲法改悪反対』署名運動をさらにすすめよう
 東京で『損保9条の会』の発足準備すすむ
 今年、戦後60年・被爆60周年を迎えます。
日本はみずから起こした侵略戦争の反省と教訓から憲法9条で戦争放棄と戦力を保持しないことを明記し、国際社会に復帰しました。あれから60年経ちましたが、現在憲法改悪の動きがかつてない規模で進んでいます。自民党・民主党は改憲を競い、公明党も「加憲」といいながら改憲を主張しています。このほど自民党は改憲要綱を明らかにしました。その中心は9条の全面改悪です。自衛軍を持ち、海外での戦争に参加する道を開こうとしています。
 このような中で昨年6月に著名知識人によって結成された『9条の会』の呼びかけに賛同する大きな運動と流れが全国的に広がってきています。いま、東京でも『損保9条の会』の発足準備がすすめられています。
 わたしたちも2003年第6回総会では品川正治氏講演『平和憲法を考える』、2004年第7回総会では斉藤貴男氏講演『平和と平等をあきらめない』を成功裏に開催しました。
 昨年秋の第7回総会アピールでは
 @損保産業は世界の平和と日本経済の健全な発展とともに歩む平和産業であること
 A国民の生活と安全を担う産業であること
 Bそこで働く者が働く誇りを持っていることの3点の『座標軸』を確認し、今後の活動の指針としました。
 この主旨を踏まえ、さらに『9条の会』の平和憲法を守る運動・呼びかけに賛同し、現在「損害保険産業は平和産業です。憲法の改悪に反対し、9条を守ることを求めます」の署名運動をすすめています。


『広島平和ツアーと平和講演会』を成功させよう
 わたしたちは1998年結成以来さまざまな運動・取り組みを進めてきましたが、そのひとつに過去3回『広島平和ツアー』を成功させてきました。すなわち、1999年・2001年・2004年8月6日の広島平和公園平和式典に参加、その後同公園にある損保慰霊碑前の損保慰霊祭に参加してきました。3回のツアーでは多くの小学生・中学生も参加し、原爆資料館の見学の感動を書いてくれました。
 憲法改悪の動きが新たになってきた情勢のもとで世話人会では終戦・原爆投下60周年を迎える今年も昨年に引き続き「第4回広島平和ツアーと平和講演会」の実現・成功をめざす取り組みを始めることを討議してきました。
討議のさなか福岡の仲間から「品川さんが西日本新聞3月6日号で【改憲叫ぶ財界、利益のため米戦略に追随】と主張されている記事(裏面)がある」と知らされました。世話人会では「品川さんに三度目の講演をお願いしよう」ということになり、3月中旬野村代表世話人が上京、講師要請をおこないました。
 品川さんは財界・企業活動のほか昨年10月から『財団法人国際開発センター』会長に就任されており、海外出張を含め大変多忙な日々ですが、「預かり検討する」との返答をいただきました。そして嬉しいことに4月11日、「お受けする」という回答をいただきました。
 世話人会では今後具体化を検討して、みなさんに参加を呼びかけます。『品川講演』が決まったことを契機に署名活動を一層奮闘されますよう呼びかけます。