ニュースNo.56. 2004.10.4.

『あきらめない限り希望はある』
『世の中は変えられる』
斎藤さんの講演が楽しみです!


第7回年次総会での記念講演がジャーナリスト・斎藤貴男氏に決まったことをニュースで案内したところ、すでに著書を読んでいる方々から早速反響がありました。
読者から寄せられた感想は、いずれも「実際の現場の取材にもとづいた著書に、迫力と強い共感を持った」というもので、今度の記念講演が著者から「直接聞ける」ことを楽しみにしている、等などが寄せられました。みなさんから寄せられた感想・メッセージをご紹介します。


読んで知ったらゾッとします。でも知ってください!日本興亜 I・S

斎藤貴男さんに大阪損保革新懇第7回総会の記念講演をお引き受けいただいと聴いて、斉藤さんの著書を3冊読ませていただきました。
『機会不平等』(文春文庫)、『安心のファシズム−支配されたがる人びと−』(岩波新書)、そして『教育改革と新自由主義』(寺子屋新書:こどもの未来社)です。
 今、「構造改革」「規制緩和」「自己責任」「新自由主義」・・・こんな言葉が氾濫しています。これらの言葉が氾濫する中で変わっていく社会、私たちの将来や子どもたちの未来がすごく見えにくくなっていると思われませんか?
なんとなくでも「なんかヘンだな」と感じられているあなた、これらどれでもいいです。ぜひご一読をお勧めします。
 がんじがらめの管理社会どころか、いつも誰か(警察をはじめとして)があなたを監視している社会、「持てる者」と「持たざる者」を固定し差別化し階級化しようとしている流れ・・・憲法や教育基本法を変えたい人々の望む社会はどんな日本?どんな社会?
 読んで知ったらゾッとします。でも知ってください。知らないままに、この流れのままの社会になったら・・・もっとゾッとします。
 「国」に任せきりにしない独立した「個」をめざす、「個」どうしが信頼しあい連帯していく・・・斎藤さんはそう訴えています。あなたと私があきらめない限り希望はある、「世の中」は変えられる・・・そう思わせてくれる斎藤さんです。11月5日の講演が楽しみです。ぜひあなたと一緒にお聴きしたい、そして信頼し連帯する仲間になりたいと思います。             

迫力ある取材と怒りを滲ませた文章に実感しました!  朝日T・N
経営者の労働組合への支配、介入の攻撃を受ける中で、組合議案書に「自社の維持・発展」が基本方針として掲げられて以降の労働組合の変質ぶり、ひとりひとりの人間と職場の人間関係の変化、労働条件の悪化等を、目のあたりに見てきたものにとって、本文にあるとおり、「経営側の価値観をそのまま受け入れてしまうのなら、組合には存在意義がないことになる」はまさに実感です。
それがもたらすものは「あなたを守ってくれない」労働組合であるし、生み出すものは「自分では何も考えず、何も言わず、自らを会社と同じ価値観に染め上げて滅私奉公する人間だけ」です。
筆者の迫力ある取材と怒りを滲ませた文章が、普段はそれぞれの企業の重たい扉の中に押し込められている実態を白日の下にさらしてもらえてように思います。
沖電気工業を解雇され、たたかっている田中さんの「あいつに近づくなと職場で言われるのだろうけど、それならまだいい。何も言われなくても、会社員生活をしていくうえでヤバイものは、すぐに肌でわかるようになるんじゃないのかな」の言葉が重く心に残りました。
「労働組合はなんのためにあるのか」自問し、朝日とたたかっている毎日です。
  

この国を憂う気鋭のジャーナリストの記念講演が楽しみです  K・S
最近、とても怖い夢を見ました。今、小学生の娘が大人になっており、「おとうさん、どうして私の息子が戦争にいかなあかんの!」と、私が詰問されるものでした。
今の日本、新たな「戦前」の「空気」が国家権力とマスコミの手によって日々、醸成させられているように思います。「分かりやすい言葉」で国民を欺き続ける小泉、そして、批判精神をなくし、悪しき全体主義と生活保守主義を吹聴するジャーナリズム、気がついた時にはもう遅すぎた、ということにならないように「憲法」を守りきるたたかいに、何が何でも負けるわけにはいかない、と感じています。
真にこの国を憂う気鋭のジャーナリストの講演から、新たなたたかいのエネルギーを得たいと思います。革新懇の総会が楽しみです。


教育と人間が『金で買われてしまう』 財界戦略に怒りがこみあげる  S・O(三井海上OB)
(1)財界主導、日米同盟(安保条約)強化により、政治、経済はおろか国民支配がいっそう進み、「勝者」と「敗者」を区分けする。たとえば、@教育における子供の支配と差別。中高一貫教育をすすめ、エリートを育成。狙いは教育基本法改悪。なんとも恐ろしいのは、教育審議会の委員を財界トップが占めていること。Aいま大企業では、正規社員削減、派遣社員への代替えで「賃金合理化」「無権利で支配」。
これでは「親も子も」財界の犠牲ではないか。選挙での金権支配、教育と人間が「金で買われてしまう」。著者が4年前に書いたものとは思われない今日の状況がリアルに描かれており、あらためて「怒り」がこみ上げてきました。


大阪革新懇2004年度総会
「革新懇運動とホームページの役割」を発言
 10月2日、国労会館にて大阪革新懇2004年度総会が開催され、当革新懇から、三浦・野村・野口・大川・松下の5名の世話人が参加しました。
 討論の中で、野村代表世話人は「革新懇とホームページの役割」として、大阪損保革新懇のホームページ開設の取り組みと内容、読んでもらう運動の展開などの経験を報告、「現在アクセスは5200をこえたが、情勢を考えるとまだまだ少ない。もっともっと開いてもらう運動を進めたい」と発言しました。