ニュース bT2 2004.3.18.
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  紺谷典子氏 講演会に800人余・損保から90名
  第4回・森岡ゼミナール 「にわかに広がるサービス残業の告発・是正」
  あなたもチェックしてみて下さい!あなたの残業・サービス残業チェックリスト
  第3回拡大世話人会議
  『憲法改悪反対』の世論を!私も『ピースおじさん』に


職場革新懇共同企画
小泉「構造改革」で日本はよくなるのか?
どうなる?どうする!雇用・くらし・経済

エコノミスト/日本証券経済研究所・主任研究員
講師:紺谷典子氏 講演会に800人余・損保から90名

去る3月10日(水)、職場革新懇共催(大阪損保革新懇・銀行革新懇・証券北浜革新懇・憲法を行政に生かす大阪の会・平和と環境を守る大阪市役所フォーラム)の経済問題講演会は、中之島公会堂大ホールで800名の参加で大成功しました。この間11回の実行委員会を積み重ね、街頭宣伝や業界紙にも案内するなど幅広い参加を呼びかけ、過去最高の取り組みとなりました。
「小泉構造改革は日本をだめにする」「年金制度の危機・医療保険制度の危機というウソ!」,改革は誰のための改革か…「大蔵省・財務省のための改革」であることを見抜くことなど、辛口で歯切れよく語り、健全な国民生活は絵画「小泉構造改革」であると強調された。(3月12日・しんぶん赤旗報道記事紹介)

 日本の経済の落ち込みが続くなか、「暮らしや生活はどうなっていくのか。庶民はどうすればいいのか」を知ろうと、「『どうなる?どうする!雇用・くらし・経済』講演会」が10日夜、大阪市北区の中央公会堂で開かれ、約800人が集いました。
 平和、民主、革新をめざす、大阪損保革新懇、銀行革新懇、憲法を行政に生かす大阪の会、証券・北浜革新懇、平和と環境を守る大阪市役所フォーラムの5団体が初めて共同で開催したもの。
 「小泉『構造改革』で日本はよくなるのか?」と題して、エコノミストの紺谷典子さん(日本証券経済研究所主任研究員)が講演。近年の歴代の内閣の特徴を紹介し、それぞれが取り組んだ、どの「改革」も、進めば進むほど、国民の暮らしが悪くなる一方だったと指摘。国民に痛みを押し付ける「改革」を強行する小泉内閣を痛烈に批判。
 「構造改革」によって日本経済を悪化させる一方で常に大蔵省や財務省が得してきたからくり暴き、参加者から「へぇ〜」という感嘆の声が出ていました。「将来のビジョンのために仕組みを変えるのが本当の『改革』とのべ、GDP(国内総生産)が落ち込むなか、変化に乏しい「改革」の自画自賛を続ける小泉内閣に、「早くやめてほしい」と警鐘を鳴らしました。
 実行委員会を代表して、同大阪の会の長谷川道弘世話人代表があいさつしました。


第4回・森岡ゼミナール
テーマ:「にわかに広がるサービス残業の告発・是正」

 2月18日(土)森岡教授による「働くルールと企業責任」学習ゼミの第4回目が24名の参加で行われました。
 『にわかに広がるサービス残業の告発・是正』のテーマで、はじめに「あなたの残業・サービス残業チェックリスト」が配布され、「1日あたりの早出」「休憩時間中の仕事」「8時間以降の居残り」「持ち帰り仕事」「時間外の仕事関連通信時間」などを、各人がそれぞれ時間(分)を記入し、年間の時間を試算すると膨大な時間となっていることが明らかとなりました。

2001年から2年半で253億円の是正支払い

 その後、サービス残業の労働者の告訴・告発・摘発が全国の労基署に寄せられており、2002年で23,568件の申告があり過去最大となっている。02年10月から03年6月迄のわずか半年間で賃金不払残業72億円を是正支払いさせた。01年から2年半で253億円の是正支払いとなった。中部電力の65億円、武富士の35億円などである。
 その原因は、リストラ下の労働強化によりサービス残業が蔓延していること。長時間労働に対する労働者の反発・怒り・企業忠誠心の減退・喪失によるものであることが話されました。
 森岡教授は「法違反のサービス残業を蔓延させておいて何がコンプライアンスだ、チャンチャラおかしい」との説得力ある講義に参加者全員うなずき、講義のあと、各人から仕事の実態とそれに見合う残業実態の報告を出し合い意義深いゼミの1日でした。
 その後、恒例による森岡教授を囲んでの懇親会を開きました。


あなたもチェックしてみて下さい!
あなたの残業・サービス残業チェックリスト
(残業=時間外労働、サービス残業=賃金・割増賃金の支払われない時間外労働)
A 平日の1日当たり平均残業時間
  早出                        分
  休憩時間中の仕事                  分
  法内残業(8時間マイナス所定労働時間)       分
  8時間以降の居残り                 分
  持ち帰り仕事                    分
  時間外の仕事関連通信時間              分
  時間外の仕事関連の会議・研修等           分
   合計                       分…A
B 1ヶ月あたりの平均休日出勤時間           分…B
C 年間未消化有給休暇時間
   (未消化日数×1日の所定労働時間)        分…C
D 年間残業時間
   D=(A×240日+B×12日+C)÷60=  時間…D
E 年間サービス残業時間
   E=D−支払い残業時間=            時間…E  


第3回拡大世話人会議
☆3・20国際反戦共同行動に参加
☆『私たちは窒息しないぞ!』の運動を!

 第3回拡大世話人会議は、3月4日(木)27名の出席で開催しました。
 事務局から
@今年度の会員の到達の現状(更新会員および新会員)
A府知事選挙の取組としてのアピールと事務所への陣中見舞い
B森岡ゼミを2回開催(1月17日、2月28日)
Cホープネット結成総会を2月13日に開催
D3・10職場革新懇共同開催による紺谷講演会の成功めざしての各職場での取組の現状
E2・25憲法改悪反対全国交流集会へ野口・大川が参加
F「3・20国際反戦共同行動」3万人府民集会(大阪城・太陽の広場)に損保革新懇として参加する
G森岡ゼミの到達と今後の発展をめざして、どんな取組をするか
などについて報告され、みなさんの意見を出していただきたいとの提起がありました。
 当日は、野村代表世話にんによる乾杯からはじまり、特別料理として、ブリ大根の煮物とホタルイカ、カラアゲ、イカクンのマヨネーズ和えなどで食事をとりながら、和気藹々の中で、職場の状況とこの間の取組の感想や今後の取組への意見が出されました。
●森岡ゼミは、『行動しながら学習する』ことから見ればマダマダのようだが『職場を何とかしたい』という決意の場となった。
●『窒息する損保労働者』といえばオーバーだが、私たちは窒息しないぞ!という訴えの運動が必要だ
●ホープネットの結成総会での女性の報告には大変感動した。発言内容をぜひともニュースにして広めること
●職場内で革新懇の存在と影響力をこれからどう強めるかだ。大変重要な時期だ。
●最近労基署の立会いが入った。職場を去っていく人が相変わらず後を絶たない。ここらでなんとか反撃に出よう。
など、多くの人から損保産業と職場をなんとかしたいという発言が出され、いっそう奮闘しようと語り合いました。


『憲法改悪反対』の世論を!
2月25日・全国交流集会に 野口・大川両君が参加

私も『ピースおじさん』に

 結成間もない茅ヶ崎の地域革新懇の報告は、一人でもできる運動として、憲法九条を意識して毎月9のつく日に駅頭で『平和憲法を守ろう』の手作りポスターを持って立つだけのスタンディングを続けている人の報告に感動しました。
 一人で始めたこの運動も、今では「ピースおじさん」と呼ばれ、9のつく日は若者がギターを持って集まるようになり、総勢20名にのぼる賑やかな宣伝行動になり、地域ではすっかり有名人となっています。
 私も交流会終了後、御茶ノ水駅での署名行動に参加し、「ピースおじさん」の真似ではありませんが署名板をぶらさげスタンディングをしていたら、白馬から来たという人が突然寄って来て署名をしてくれました。40分間の参加でしたが、「平和憲法を守ろう」は、国民的規模で世論をつくる運動です。署名活動がすべてではありませんが、駅頭での苦労を考えると、地の利を生かして、今こそ職場革新懇の奮闘が求められていると痛感しました。(大東京OB・大川)