ニュースNo.38. 2002.11.26.

第5回年次総会 223名が参加

アピール「結成5年目・運動の歩幅を広げよう!」を採択

情熱あふれる記念講演に感動する

「企業も、個人もどんな社会をつくるのか!」が問われている

 おかしいことは「やめとこよ!」一言を口にする勇気を!



 大阪損保革新懇第5回年次総会は、223名の参加を得て開催いたしました。

野村代表世話人の開会挨拶は、1年間の運動の前進を@ホームページを開設したA各職場の革新懇が個別の課題を取り上げ自主的、主体的に取り組みが進んだB全国で損保の仲間の中に革新懇運動の輪が広がっていること、の3点を強調しさらに奮闘しようと呼びかけました。

 つづいてジャーナリストの大谷昭宏氏の記念講演「今、あらためて大企業の社会的責任を問う」というテーマで1時間20分にわたる講演をいただきました。

総会の最後に、共栄火災の米沢さんに総会アピールを読みあげてもらい、満場の拍手の中で採択し、2003年度役員を確認して閉会しました。

なお、総会後の2次会にも107名の仲間が参加して、熱気溢れる交流会となりました。

 記念講演要旨

  人間の良心の発露を ジャーナリスト 大谷昭宏氏

URL:http://homepage2.nifty.com/otani-office/

 今年ほど「人間の良心」が問われる事件が相次いだ年はなかったのではないか。最近出版した「関西電力の誤算」では、「人間は何に対して忠実でなければならないのか」を問いかけています。東京電力・日本ハム・雪印と相次いだ偽装事件は、企業のあり方が鋭く問われました。同時にそこで働く従業員にも「自分に忠実に生きるのか、企業にどこまで忠誠を尽くすのか」が問われる時代ではないのか。

 また今年の犯罪増加は、女性・高齢者・少年の事件が増加していることが特徴で、加害者・被害者とも日本社会のこうした弱い層に集中している。いま大事なことは、「おい!やめとこよ!」「みっともないこと、やめとこよ!」の一言を口にしなければ、この社会・この国はダメになる。弱いところへ向かっていくベクトルを、より強いものに権力に向かっていくベクトルに変えていかなければならない。5年前、10年前、15年前より「本当に良い社会になった」と言える、言い合えるよう私たちが主体的に社会を変えていくことを強調され、そのために「人間の良心の発露を」と講演を結びました。

 豊富な取材に基づいた本当に迫力ある講演に、参加者の心に染み渡り、忘れかけていたものをふつふつと思い起こさせる感動的な講演でした。