NO.26. 2001.10.2 

 第4回大阪損保革新懇年次総会
                           

21世紀の損害保険産業何を座標軸に


 『私たちは、どことどこの「再編」を問題にするのではなく、この産業の精神と秩序が守られ、そこで働く労働者や代理店が誇りをもってこの産業で働くことを望んでいます。』
 『私たち大阪革新懇は、損害保険のすべての労働組合と組合員が損害保険で働くすべての人たちの雇用と労働条件を守り、損害保険産業の民主的な発展に努力、奮闘されることに協力、共同していきます。』
(ブックレットおよび第2回総会アピールより)

 「品川記念講演」以来満2年が経過しました。この間私たちは、実際の現場からの視座でリアルな実態を把握し問題提起や諸行動をよびかけてきました。

 大型再編が出揃った今、あらためて21世紀2年目『どうなる・どうする損害保険産業』と題して保険ジャーナリスト・元保険毎日新聞編集長・中崎章夫氏に記念講演をいただきます。

 28年間、保険ジャーナリストとして損害保険産業の現場を歩んでこられた豊かな経験にもとづく講演は、21世紀を展望した私たちの運動に大いなる力にしていきたいと考えます。

あらためて検証
職場は!

   ブックレット「品川講演記録」より

 損保産業に求められる三つの対応

一、料率破壊競争に歯止めを −料率への信頼が失われる危機といわねばなりませんー

二、「リストラ」は損保の社会的役割の発揮と矛盾する。

   この産業が持っている企業社会の贅沢さをリストラすることが必要。
   そういう努力を行わないで価格競争の皺寄せを雇用などの問題に寄せるべきではない。

三、代理店制度を守るのか

   本当に日本における損保の主流は代理店制度を死守するつもりがあるのかどうか。
   この国の損害保険産業は、代理店制度を死守する決意と力がなければ、日本の損保産業としての主力とは言えない。


 21世紀、損害保険産業の新しい進路
 日本の経済社会では立派にブレーキ役を果たし、全国の隅々まで代理店制度を通じてセーフティネットを張りめぐらして、国民生活を守り得る力を持ち、代理店の不安を解消し、代理店のフォーカスとなり得る力を持った損保会社が必要です。

 本当に代理店を守り、海外損保の攻勢にも耐え、料率引き下げ競争のようなマーケットの混乱を正し、損保産業の社会的役割を発揮できるような「新しい体制」の時が来たと考えている。


大阪損保革新懇  第4回年次総会

−21世紀2年目 損保激動、激震続く−

 『どうなる・どうする損害保険産業』


  記念講演:元保険毎日新聞編集長
  保険ジャーナリスト   中崎章夫氏

 日 時: 2001年10月19日(金)午後6時半〜

 会 場: 大阪府商工会館7階大講堂