No.20 2000.5.25


さあ、総選挙!ブックレット『損保の未来』をもう一踏ん張りして普及しよう

                                                      仲間のみなさん

 いよいよ6月総選挙が確定的になりました。

 こんどの選挙の大きな争点は自民・公明・保守の連合体制にきっぱりと審判を下すことです。森内閣は小渕内閣の悪政を引きつぎ、問題解決の方途を何一つ示すことができません。その上、森首相の「日本は天皇中心の神の国」発言は日本の国内はもとより、国際的にも重大問題に発展してきています。この発言はどう言い逃れをはかっても、「日本は天皇をいただく神の国だ」という戦前型の国体論にたって、日本に戦前型の政治・社会体制を復活させる意図を持っていることは明瞭です。   

 加えて森首相の「教育勅語」評価・復活論発言とも底流は同じです。日本の戦後の政治で許されない信条を持ち、それを平気で公言し、撤回も反省もしない人物とこういう人物を首相に押し立て、この発言をかばい続ける自民・公明・保守の連合与党の責任も厳しく追及しなければなりません。 

 この一方、私たち国民は財政危機・雇用不安・社会保障悪化・教育問題・農業破壊・環境問題などのもとでますます暮らし、老後などの将来不安を強めています。

 仲間のみなさん

 私たち大阪損保革新懇は1998年10月、戦後50年以上続いた国民生活破壊路線の自民党政治に終止符を打ち、国民本位の政治・経済への転換、平和と民主主義実現と損害保険産業の民主的な発展をめざし立ち上がりました。

 あれから1年半、私たちは力一杯・精一杯、革新三目標実現に向かって運動を進めてきました。選挙闘争では昨年春の大阪府知事選挙・一斉地方選挙、今年2月の再度の大阪府知事選挙で革新勢力の拡大・勝利に向かって初めて取り組みました。革新知事誕生は実現しませんでしたが、107万票得票に府民の期待と熱意を感じました。  

 私たちは損保産業の民主化を願って、3月にブックレット『損保の未来』刊行記念シンポジウムを成功させ、3月から4月にかけて全国の仲間にブックレットを普及する運動に取り組みました。この結果、多くの仲間の奮闘によって第一版6000部は短期間に残部0という状況を作り出し、急きょ第2版2000部を増刷しました。  

 損保内外の大変多くの方々から積極的な感想が寄せられています。いくつかのマスコミで紹介していただいた影響もあって、今日なお全国のさまざまな組織から注文が寄せられています。

 一方この間、損保産業においても三井・住友、日火・興亜、千代田・大東京の合併が具体的に進行する中で、金融監督庁は第一火災に対する業務一部停止命令を発動しました。第一火災の契約者・代理店・社員間に混乱と不安が生じています。
 私たちがブックレット『損保の未来』で強調したこの産業の役割と誇りを発揮し、この産業に従事するすべての労働者の雇用と労働条件を守ることの重要さが明確になってきました。                   

 仲間のみなさん

 今度の選挙はこのような中での闘いです。自民・公明・保守の悪政に終止符を打ち、21世紀の豊かな明るい日本の未来を切り開く選挙です。このほど、日本共産党は今度の選挙に向けて『日本改革プラン』を発表しました。その主要な内容は、「くらしと社会保障を国家予算の主役に」「国民の生活・権利・命をまもる世間なみのルールをもつ国に」「平和と自主・自立の外交」「安保と米軍基地をなくす」などです。この内容は私たちが掲げている革新目標と共通しています。    

 本日開催した大阪損保革新懇第6回世話人会では、私たちも『日本改革プラン』を支持することを確認しました。同時に損保産業も金融ビッグバン情勢の中で大手損保会社の業容・収益・リストラ路線を認めるのか、国民生活の向上とともに発展する損保産業をめざすのか、が問われています。そのためにこの総選挙で奮闘することを誓い合いました。
 私たちはこの選挙戦のなかで『日本改革プラン』パンフレットとブックレット『損保の未来』をまだ届けきれていない多くの仲間と市民に普及する活動を力一杯展開していく決意です。
 私たちは国政と損保の民主化に向かって多くの仲間の参加・協力・奮闘を呼びかけるものです。
                                                      2000年5月25日
  大阪損保革新懇第6回世話人会