No. 4. 1998.10.20.

結成総会アピール 「力強く、第一歩を踏み出そう」

結成総会に180名 記念講演に感動 二次会も盛り上がる

 去る10月16日、大阪本町の大阪府商工会館において「大阪損保革新懇」結成総会が開催されました。当日は台風10号が大阪地方に接近中で激しい雨でしたが、会場いっぱいの180名が出席し、盛大な結成総会となりました。

 結成総会の司会は三浦博氏(元東海)によって進められ、祝電・メッセージに続き遠来の仲間の紹介がありました。ついで週間「釣りサンデー」会長・全国革新懇世話人・大阪革新懇代表世話人の小西和人氏から記念講演を1時間20分にわたって頂きました。

 小西氏は豊富な具体的な事例を多く引用し、要旨

  • 日本の海・河川・湖沼の汚染と破壊がとりわけ先進諸国の中でも進行している。
  • 大阪湾も同様で市民が自由に入ることができる自然海岸はたった2%、残りはコンクリートで市民立入り禁止。
  • 東京湾は埠頭建設に海浜公園が条例化、大阪には海浜公園なし極めて劣勢。
  • その上、兵庫県・大阪府・和歌山県は大阪湾を現在7地区の広大な埋め立てを計画中、現実は不要。海岸埋立ての技術力は大手ゼネコンしかない。
  • 大阪市は大赤字、市民1人当たりの“借金”は全国ダントツ1位。マスコミはこれを書かない。
  • 「大阪オリンピック」は赤字をさらに拡大することは明白。ツケは市民に回ってくる。「大阪オリンピック」はいらない。
  • これからの世の中の流れを変えていくためにも革新懇運動は重要、無党派の人々がものを言い、行動することが必要。“革新懇”は今後の日本のキーワードになる。

「大阪損保革新懇」の活躍を大いに期待します。

と語られました。参加者一同初めて聞く内容も多く、感動を受けました。

「結成アピール」を満場一致で採択

 総会議事に入り、野村英隆氏(元日火)から「発足世話人会」「呼びかけ人会」として「今日までの主要な経過」「結成アピール」「世話人紹介」を一括して提案、「結成アピール」は三井の清原栄子さんが朗読しました。

 野村氏は「結成準備に関わってくださった皆さん全員が面識があった訳ではなく、30才代から80才代までの年代にわたり、様々な時期に職場と地域で活躍した人々が“大阪損保革新懇”結成に向けて明るく前向きに取組みを進めることができたことは、まさに損保労働者の伝統と良さを痛感しました」「ちょうど30年前の10月16日は住友四君不当解雇闘争の始まった日であり、7年後に全面勝利しました。偶然とはいえ、この日に大阪損保革新懇が誕生したことの歴史的な縁を感じます」と述べ、17名の世話人を紹介しました。

「結成アピール」朗読後、盛大な拍手が沸き上がり、全員一致で採択されました。

 閉会の挨拶で中井常生氏(日産)は結成総会の成功と当面の具体課題を報告し、第一歩を歩み始めることになりました。

 結成総会終了後、交流会が開催され、120名が参加し、互いに旧交を暖め、今後の活動を語り合い、大いに盛り上がった二次会となりました。

 98年度世話人

野村英隆(代表世話人 元日火)

中井常生(同 日産)

三浦 博(事務局長 元東海)

阿部健一(元千代田)
渡辺澄男(元大成)
喜田義治(共栄)
野口英機(朝日)
八木英一(元住友)
松下皓一(元日動)
蔭山栄三(元興亜)
渡部純代(日産)
大西まゆみ(共栄)
堀江博之(日産)
井沢喜一郎(大東京)
中野 昇(安田)
中西昭治(元日動外勤)
木村俊雄(元大東京)