判決言い渡し後、北浜ビジネス会館に場所を移して「判決報告集会」をもちました。集会では弁護士の方から判決の内容について解説をもらいましたが、それは大阪地裁の不当な判決を踏襲するだけのものであるだけでなく形式的なことがはっきりしました。

 その後、張間会長から敗訴となったが、裁判でのたたかいはこれで終わりとすることを報告しました。小畑さんが2013年3月末で退職後、さまざまな取り組みを行ってきましたが、そのことは決して無駄ではありませんでした。そのことを証明したのが、損保ジャパン日本興亜で2017年10月1日から営業・査定職場での裁量労働制を取りやめることです。それ以前にも退職強要をはね返す相談にのったことによって、強要を受けた本人が退職強要をはね返したことなどもありました。

 会場からの発言では職場の実態も報告されましたが、異常な実態にため息を出す人もいました。そのような中では私たちの活動を待ち望んでいる人たちがいることも紹介されました。

 夕方からはアイクルの部屋での報告集会です。互いに慰労をし、乾杯のあと食事をしながら、このたたかいの感想などが語られました。その中では仲間とともにたたかった楽しさが口々に語られ、この経験を活かして職場でたたかいを広げていきたいとの決意も出されました。また、「私たちは失うものは何もなかったけど、会社は大きなものを失った」との発言には会場全員が確信を大いに深めました。

 最後に小畑さんがお礼の言葉を述べるとともに、これからもいろんな機会を通じて損保産業の歪みを正す取り組みに奮闘する決意を表明して散会しました。

大阪高裁判決言い渡し  2017年9月12日