大阪損保革新懇の活動報告6                       

 第三回総会開会あいさつ
                                 (2000年10月13日)

 みなさん、今晩は。代表世話人の野村です。

ご多忙の中、第3回大阪損保革新懇総会にご出席いただきましてありがとうございました。

恒例により開会の挨拶をしたいと思います。

開会の挨拶というより「開会早々の訴え」とか「開会早々の決意表明」みたいなことになるかも知れませんが、お許し頂きたいと思います。

 みなさん、私たちは2年前の10月、この会場で結成総会を成功させました。

昨年の『品川講演』にはこの会場満員の360名が参加し、画期的な総会となりました。

 昨年の活動は『品川講演』の成功、ブックレットの編集と発行、ブックレット刊行シンポジウムの成功、ブックレット7500部の普及活動など多彩な取り組みをおこない、大きな前進と成果をあげることができました。

 今年8月に開催された全国革新懇年次総会の議案で、私たちの活動が3か所にわたって紹介され、雑誌『月刊労働運動3月号』の職場革新懇紹介コーナーでも登場を求められました。

職場革新懇が未結成の滋賀革新懇からも私たちの経験報告する機会があり、さらに高松損保革新懇のみなさんとの交流も実現しました。

この様に結成2年という短い期間ながら、さまざまな経験を積み重ねることができました。

 このような中、7〜8月頃から代表世話人会で、第3回総会の記念講演をどなたにお願いするかなど検討しました。

この1年、損保再編情勢が急激に進行しましたから、昨年の品川さんに続き、損保出身で損保事情に詳しい宗藤弁護士にお願いしようということになりました。

8月に中井・三浦・野村の3名でお願いにあがりました。

数日後、OKを頂戴し、今日の演題『21世紀、人間らしくどう生きる』でお話をいただたくことになり、世話人会・職場世話人会では本日の成功に向けた取り組みを開始したのであります。

 ところが、みなさんご承知のとおり9月28日、全損保日火支部執行委員会は突然全損保脱退を決議し、来週19日には臨時支部大会を招集、全損保脱退を決議するという重大な緊迫した情勢が生れたのであります。

 私としましては「第3回総会アピール」の準備をしなければならないなという時期でした。

あれから2週間、私は大阪損保革新懇世話人という立場と日火支部と本部専従経験者という二つ立場からこの問題の対処が問われることになりました。

 さて、今回の日火支部問題を革新懇の立場からどう考えるか。

 これについては結成総会と第2回総会で、『私たちは損害保険のすべての労働組合と組合員が損害保険で働くすべての人たちの雇用と労働条件を守り、損害保険の民主的な発展に奮闘・努力されるよう協力・共同していきます』と確認しています。

 この立場からみて、今回の日火支部執行委員会の行動は組合民主主義に反し、組合と組合員の団結と利益にとっても反することは明確ですから、今回のアピールの中で私たちの態度を表明することができる訳であります。

 もう一つ、元支部・元本部専従という立場からではどうか。

これはもう明確です。

「絶対、許せん!許さない!」ということであり、どう行動するかということになるわけです。

今日、資料として2つの私の個人アピールをお配りしています。

10月5日付のものは今回の支部執行委員会の議決の仕方を非難・批判し、決議と臨時支部大会招集の撤回を求めたものです。

大阪の全課長に郵送し、全地協にFAXしました。

一昨日の昼休み、昨年の『品川講演』に参加された部長・課長層40名以上に本日の総会で後ほど確認されるアピール(案)をつけて職場を回りました。

でも今日、恐らくだれもきてくれないでしょう。

なぜなら、課長層が全損保脱退のお先棒を担がされており、東京・大阪の支部オルグでは最前列に動員され、大阪では臨時支部大会代議員に5名の課長が立候補させられているからです。

もう一枚の16日付の裏表もの、『いま問われていることは』というビラは来週17日の大阪分会総会までに訴えようと思って書いたものです。

このビラは私の現在の気持ちを率直に訴えているものです。

この中で私が一ヶ月前に日火支部委員長に激励した内容を紹介しています。

誰が一ヶ月後に全損保脱退というような状況になると予想したでしょうか。

知らなかったのは、われわれだけだったのです。

もうその頃から策動は始まっていたのです。

 日火支部脱退派執行委員が選んだその策動は『暴力的・ファッショ的・クーデタ的』に全損保脱退する道だったのです。

それをいま一気に進めようとしています。

本当に、許せないことです。

『いま問われていることは』で私が主張しているように日火と興亜の労働条件・権利・諸制度の内容・水準を詳しく比較すれば圧倒的に日火が有利であることが明らかになります。

今後、全損保脱退して、これらの日火の労働条件・権利・諸制度の内容・水準が切り下げられていくことは明確です。   

 しかし、私が日火支部委員長以下全損保脱退路線を選んだ連中を最も許せないのは、組合の基本的な進め方もありますが、日火支部から選出している滝全損保本部委員長や吉田東京地協議長の階段を外し、見殺しにするということをやろうとしていることです。

今回の異常さは本部・地協を送り出している選出母体が「ファッショ・クーデター」をやったということです。

この道は上で触れたように組合員を見殺しにしていく道につながっていくと思います。
 私は日火支部委員長以下が「一つの組合」を無理に、無茶に、暴力的に、ファッショ的に、クーデター的に進める結果、「一つの組合」どころか、4つの組合が存在する新会社=スタート早々職場に不安・不信・動揺が混在する新会社が生れる可能性が高いことに限りない悲しさと怒りを感じます。

 しかし、今後も私は一OBの立場から彼らを徹底的に批判していく決意です。

 こんな時に宗藤先生に講演をお願いしたことは大変なご迷惑なことになりました。

しかし、逆にこんな時だから宗藤先生ご自身の経験を聞かせていただくことにもなるかもしれないという期待を持っていることを付け加え、少し変な開会の挨拶となりましたが、これから講演に移ります。宗藤先生よろしくお願いいたします。