あいおい職場革新懇からの報告

7月18日(金) あいおい職場革新懇を開催しました。職場の実態を、3時間ほどかけて出し合い、討論しました。朝日火災で働いている、川島美代子さんにも来てもらい、川島さんの現状報告をしてもらいました。参加者から出された様々な実態の中から特徴的な声をひろってみました。ぜひ、大阪損保革新懇の皆様にも、お知らせしたく投稿します。

<残業料不払問題>
残業料不払の問題では色んな意見が出されました。
「残業料不払で何がコンプライアンスや」
「従業員も残業命令が出てないだったら、帰ったらよいやないか。自ら職場を離れることも必要や。サービス残業をする従業員が甘すぎる」
「やった残業は、とるという自らの姿勢が必要」
「しかし、上司の問題だけでなく、職場の同じ働く仲間が、自分より早く帰る人を敵視したり、攻撃してくる職場もある」
「店長でも、『やった残業料はとらせるべきや、カットするのはおかしい。私はカットできない、残業はとらせる』と店長会で発言している店長もいる」
「大阪分会は残業料取得ではかんがってくれているから、みんなもがんばってとるべきや」等の声が出されていました。

<中西問題>
また、契約社員の中西さんからは、契約社員の身分保障の問題が出されました。中西さんは、旧千代田火災の海上課に26年間ほど勤務していましたが、突然、出先の営業職場に出され、馴れない仕事で、しかも4月から8月までは女性が3人いたが9月からは2人に減らされ、10月からの3ヶ月間は毎日夜10時までの残業、土日祝日も出勤する日が続き、結局病気になって会社を長期で休むことになる。3ヶ月ほど休んだ時、支店長から、倍ほど仕事がたまっているから、早く復帰して働け、やる気を見せろと責められ、嫌気がさして退職。
その後、千代田火災子会社のキャリアサービスに就職し、派遣社員として千代田火災の職場で働いていたが、合併であいおい損保になり、あいおい損保の方針から人材派遣業から撤退することになり、キャリアサービス(株)はなくなることになり、従業員はやめるか、契約社員に移行するかのどちらかを選択せざるを得なくなる。
働き続ける必要があり、契約社員を選択したが、キャリアサービスでは定年がなかったが、契約社員だと55歳定年で、契約社員に移行した時、54歳になっていた。例外として、55歳になっても1年間の契約更新は認められたが、来年は更新は無理だろうと言われている。
会社の都合で合併し、自分の勤務していた雇用形態も変わってしまったけれど、それを選ぶしかなかった状況の中で、首を切られるというのは、どう考えてもおかしい、納得できない。ぜひ皆さんにも話を聞いてほしい、と思いを話されました。
参加者からは、
「組合に相談してはどうか」
「例外的措置があるなら本社の業務統括部に直接訴えてはどうか」
「早く行動を具体化させたほうが良い」等の声が出されました。

<朝日、川島美代子さんの問題>
朝日火災の川島さんからは、大阪市阿倍野区の自宅から、和歌山の職場まで21年間、通勤時間が往復4時間近くかかる職場に通わされてきたこと。
従業員3人の出先営業職場で肉体的な無理や、精神的ストレスの影響で、現在2度目の急性肝炎になり、治療中であること。
治療の結果、肝臓の数字は正常値に戻っているが、次に急性肝炎になると回復しない可能性があること。
そのため、主治医の診断書に基づき、会社に、
(1)自宅から近距離通勤可能な勤務地への勤務先変更。
(2)当面、主治医が認める期間、午前9時から午後3時30分までの勤務時間短縮の適用。
の2点が川島さんの生命と健康を維持しながら、今後も働き続けるための絶対的に必要な労働条件なので、この条件で就業させてほしいと会社に要望し、組合に交渉をお願いしているとの報告がありました。
参加者からは、
「誰がみてもおかしい。ひどすぎる」
「21年間も長時間通勤を続けさせ、出先職場に塩づけにするなんて、なんてひどい会社や」
「やめさせたいという会社の意図が見え見えや」
「人権擁護委員会に訴えてはどうか」
「労災申請の手続きをしたらどうか」
「金融庁へ訴えたらどうや、きちんと名前を名乗って正式に訴えたら、金融庁も監督官庁として返事を出すのとちがうか」
「損保革新懇のホームページに投稿して、インターネットで全国に訴えたらどうや」
等の声が出されました。

7月20日付の赤旗日曜版の損保のホタル族の記事をみんなでまわし読みしながら、今は小さな集まり、小さな力でも、職場の仲間の現状は同じ。職場には深刻な問題が山積みされている。声を出していけば、大きな力になる。ぜひ現状を改革するために足を一歩踏み出そうと確認しました。


あいおい職場革新懇
事務局 楠目敏延